ノンソルブクリーニングとは、ソルベントを使用しないと言う否定語で、極力水を使用してクリーニングして行こうという意味です。
現在商業クリーニングに使用されているドライクリーニング溶剤は、パークロルエチレンと白灯油のような石油系溶剤と、フロン溶剤があります。これら3つの溶剤をソルベントと言います。
ドライのよさとウェットのよさそれぞれの特性を生かした2度洗い
DRY 油性の汚れ
バター・マヨネーズ・口紅・機械油など
WETノンソルブクリーニング
水溶性の汚れ
汗・塩分・ジュース・お酒・コーヒー・しょうゆ・果汁など
汗などのシミは、乾いてしまうと見えません。しかし、そのままにしておくと酸化して黄変のシミとなってしまいます。また、塩分が残っている為、水分を吸収しサッパリ感がなく重く感じます。ノンソルブで処理をするとスーツ上下で180gぐらい軽くなります。
ソルベント溶剤の弊害と特性
パークロルエチレンは、発ガン性部質が含まれていると言うことで、微量といえども屋外に排出された場合、人間の生命の根元である飲料水を汚してしまうと言うことから、水質汚濁法という法律によって厳しく使用基準が定められています。
石油系溶剤は、燃えると言うことから、消防法、建築法によって新設設置基準が厳しくなってきていることと、乾燥工程で屋外に排出される二酸化炭素も地球温暖化の原因とされている事から、使用の削減が求められています。
またテレビ新聞などで、ドライクリーニングされた未乾燥衣料によって、科学ヤケドをしたという、報道で既に御存じと思いますが、使用者責任が問われています。
フロン溶剤は、マイルドな洗浄が出来ると言うことで最適な溶剤ではあるが、オゾン層を破壊すると言われ、影響の少ない新しいフロン溶剤が開発されてはいますが、、溶剤が高価なことと、洗浄機械が高額なため、業界全体でこの溶剤を使用しておる業者は極めて少なくなっています。
ノンソルブクリーニングへのこだわり
ソルベント溶剤は、衣類の保護保全を主としている商業クリーニングにとって、無くてはならない溶剤ですが、今地球規模で注目されている環境保全に目を向け使用量を少しでも減していかなければならない業界人としての責務があると感じます。
また、ソルベント溶剤では、完全に落とすことが出来ない水溶性のシミ汚れ(汗・汗と一緒にでる塩分・酒・ジュース・嘔吐・尿)を衣類から完全に落とす事が出来る、ノンソルブクリーニング、即ちウエット洗浄(水を使用)を奨めているわけです。